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2011年11月30日

無我忘我

一人目

目の前の人が曲がり角を曲がり、姿が見えなくなれば、本当にその人が存在しているのかわからない。

自分以外の人間は、全て自分が主演の映画の登場人物のようなものである。

だとすれば、自分が憶えていないこと、自分が知らないことは、この世に存在しないことになってしまう。

だとすれば他人が言うことは全て、テレビや新聞、現代ではインターネットを含むあらゆるメディアに載るニュースのように、真実か作り話か区別のつかないとてもあやふやなものであるということになる。

しかし、証言と文書だけが世界を作っているわけではない。
証言と文書のそれはあくまでも意識の世界の出来事であり、言葉にならない現象が世界を作っていることも我々は知っている。

寝ている間の自分も自分であり、酩酊の果てに記憶を喪失している間の自分も自分である。

いくら否定しようにも、それ不可能である。

断続する意識と、連続している自分の身体。
どちらに真実が宿るかといえば、問うまでもないだろう。

無意識の世界は存在する。
無意識の自分をもう1人の自分と呼ぶべきか、1つの肉体に2つの魂が宿ると考えるべきか。
どちらが正しいか、それはもはや重要ではないのかもしれない。

強いものが勝つのか、勝ったものが強いのか。

卵なのか鶏なのか。

鶴なのか鶏なのか。

象なのか蟻なのか。

日本なのかブラジルなのか。

知らずに生まれ知らずに死ぬ。
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2011年11月24日

干し葡萄一つ

一人目

献血というのは400mlも血を採られるらしい。

なかなかたいした量である。

普通の人間ならば、一気飲みするには大変な量だ。
ましてや、血は味が濃いから、むせ返ってしまうに違いない。

ただの水ですら一気に取り入れるにはいささか多い量を、採られるのだから、それは大変なことである。

だから、献血作業員は、やたらやさしい。

述べ500円以上のジュースやお菓子をばんばんくれる。
私もばんばんもらう。


そこには、それなりのギブアンドテイクがある。

ないはずはないのである。
posted by hito at 20:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2011年11月22日

インカ帝国の滅亡

一人目

自称軍事評論家のK警備員は、歴史上の文明、それに纏わる戦いにも詳しい。

K「あれだよ、インカ帝国のやつらはさ、スペインの騎馬隊を見て相当ビビったみたいだよ。なにしろ当時のやつら(インカ側)は馬なんて見たことないだろ?やつらは家畜の、ほら犬みたいな、なんだっけ」

「リャマですか?」

「そう、いや違っ、まあそれだよ。とにかく背丈が低い家畜に乗ってたんだインカ帝国は。それがまずは馬の大きさに驚いて、さらに人が降りて来てびっくりだよ。」

「?」

K「やつら(インカ側)はさ、騎馬隊(馬と、乗っている人の1ペア)を1匹の動物だと思ってたんだよ。それが2つに別れてビビっちゃったんだよ。みんな逃げ惑ってさ。そうしている間にめった打ちだ。馬鹿だよなあ。最初から人だってわかってりゃ、馬から降りたところをぶん殴れたのになあ。スペイン軍も鉄剣持ってるから強いんだろうけど、インカ帝国も哀れな最後だよ。スペイン軍はやつらの金が目当てだったんだけどさ、その出所は今でも解明されてないらしいよ。アマゾンか、ジャングルの奥地にあったんだろうなあ。」

「インカ帝国ってどの辺ですか?」

K「へ?冗談でしょ?知らないの?またあ。南米だよ。ペルー。ペルー。知っといてよそれぐらい」

「はあ、すみません。南米なんですね。インカ帝国が滅びたのって何年ですか?」

K「結構前だよねえ。」

「だいたいどのくらいですか?何時代?」

K「随分前だよなあ。大昔だからなあ。大昔だよ。」
posted by hito at 19:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする